魂排泄からの女子三人⇔性犯罪者、エロ爺、ホームレスの入れ替わり。
魂排泄→入れ替わり展開になります。後半は妹や友達も入れ替わります。
（魂排泄と呼称するのは人格排泄と区別するためです。人格排泄と違い、排泄された後の肉体は意識を失います）【あらすじ】
夏休み前の大学食堂にて。
大学生のリンは同じ学科で友達のミズキから、試飲モニタリングのバイトの誘いを受けた。
怪しさ満載の時給額や内容に乗り気ではないリンだったが、妹のユウナと夏休み中に旅行に行けるかもというミズキの言葉に心を動かされ、行くことを決意した。バイト当日、怪しいバイトに行くリンを心配して、ユウナも同行して現地へと向かった。バイト現場のビルに到着しミズキと合流すると、そこにサングラスの男が現れた。
男はバイトの案内人を名乗り、三人をビルの中へと連れていく。中は広々とした空間で、そこにはリンたちと同じ三人の男がいた。
男たちから嫌な視線を感じつつ、リンたちは試飲バイトを開始するのだった。
作品レビュー
「魂を、排泄する。」
それは、人の“中身”を入れ替える禁忌の実験だった。
夏休み前のキャンパス。
主人公・リンは、親友のミズキから妙なアルバイトを紹介される。
“試飲モニタリング”という名の、破格すぎる日当。
怪しい匂いしかしないが、「夏休みに旅行行こうよ」という一言に釣られ、
妹のユウナも巻き込み、三人で現地へと向かってしまう。
出迎えたのは、無機質な白い部屋と、無言の男たち。
張り詰めた空気の中、
提供された“液体”を飲んだ瞬間――彼女たちの世界は、静かに崩れ落ちた。
気づけば、体が動かない。視点が違う。声が違う。
“誰か”の中に入ってしまった――。
実験の名は「魂排泄」。
人格ではなく、“魂そのもの”を別の肉体へと入れ替える技術。
リンたち3人は、見知らぬ男たちの肉体へ閉じ込められ、
男たちの方は、彼女たちの身体を奪い、
そのまま“別の存在”として生き始めてしまう。
肉体と魂の不一致、
自分が“女”として触れられる恐怖、
そして、他人の肉体を通して芽生える倒錯的な感覚――
「これは夢じゃない。
でも、目を覚ますためには……どうすればいいの？」
やがて妹のユウナ、そして友人ミズキまでもが、
さらに入れ替わりの連鎖に巻き込まれ、
“誰が誰なのか”もわからなくなっていく。
💠 見どころ
- 精神と肉体がズレる“異常な感覚”を描いた入れ替わりSFホラー。
- 姉妹・友人という関係が崩壊し、愛情と混乱が入り混じるドラマ。
- 肉体の感覚が別人格に宿ることで、倫理の境界が揺らぐ描写。
- ラストにかけて明らかになる、“魂排泄”の真の目的。
💬 総評
見た目はいつもの友達なのに、
中にいるのは――まったく別の“誰か”。
そんな背筋の寒くなるような違和感の中で、
徐々に壊れていく三人の少女の心と肉体を描いた、
ダークで耽美な入れ替わり劇。
狂気と快楽の境界が薄れていく瞬間、
あなたは“自分の身体”が誰のものか、確信できるだろうか。
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