僕のアルバイト先の先輩、荻野玲はいつもクールだが仕事熱心で頼れる人だ。
しかも巨乳でスタイルもよく、誰もが惚れてしまうほど美しい。
そんな雰囲気で少し近寄りがたい人だったが荻野先輩にはある噂があった。頼めばヤラせてくれる。
もう辞めてしまった他の先輩から聞いたそんな噂があった。
ある夜、バイト仲間達との飲み会の後、酔った僕は勢いそのままに荻野先輩に言ってしまう。
「先輩、ヤラせてくれませんか？」
ほとんど冗談のつもりだったが、気が付けば僕たちはそのままホテルへ向かってしまった…。
作品レビュー
「ねぇ、本当に言っちゃったんだ？──“ヤラせてください”って」
バイト先のカリスマ先輩、荻野玲（おぎのれい）。
誰もが振り向くほど美人で、スタイル抜群。
でも、どこか壁があって近づけない“高嶺の花”みたいな人。
そんな玲先輩には、ちょっとした噂があった。
――「頼めば、ヤラせてくれるらしい」
もちろん半信半疑。
でも、酔った勢いって怖い。
つい、口が滑った。
「先輩、ヤラせてくれませんか？」
一瞬、空気が止まった。
笑って流されると思ってたのに、
先輩は静かにグラスを置いて、
「……行こっか」とだけ言った。
ホテルの明かり、先輩の吐息。
冷たい大人の顔が、熱でとろけていく瞬間。
あの夜の先輩は、噂の“ヤラせてくれる人”なんかじゃなかった。
ちゃんと、ひとりの女として俺を見ていた。
クールな瞳の奥に隠された、
寂しさと欲の入り混じった光。
それを知った瞬間、俺はもう後戻りできなくなった。
――「これで、満足した？」
そう囁く声に、心まで堕ちていく。
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