放課後の教室で、日向ことははいつものように帰り支度をしていた。
しかし、平穏な時間は――教室の扉をぶち破る勢いで飛び込んできた写真部部長・佐伯によって一瞬で吹き飛ぶ。「助けてくれ日向ぁぁぁ！！ うちの写真部が消えるんだよぉぉ！！」
土下座から始まる必死の懇願。
聞けば、写真部とモデル部の統合が決まり、どちらが主導権を握るかは ‘スパチャ対決’ で決まるという前代未聞の展開に。圧倒的フォロワー数を誇るモデル部。
対して、写真部の頼みの綱は――なぜか巻き込まれた一般生徒の日向ことは！？もともと素直で頼まれると断れないことはは、結局スパチャ対決に参加することに。
迎えた当日、緊張で肩を縮こまらせる彼女の前で、モデル部は余裕の配信テクニックを披露。
視聴者もスパチャも、圧倒的にモデル部へ流れていく。「ど、どうすれば……」
配信初心者のことはは何もできず、差は広がるばかり。だが写真部側には打てる手がほとんどない。
焦る佐伯が最後に思いついた‘秘策’とは――〇クリエイター情報
シナリオ:メルEX（X_ID:tantanmen_boy）
イラスト:ouno
作品レビュー
配信スタジオで働くアシスタント・日向ことはは、
その日も業務を終え、静かに帰り支度をしていた。
しかし、スタジオの扉を勢いよく開けて飛び込んできたのは、
弱小クリエイター集団「フォトチーム」を率いるプロデューサー・佐伯だった。
チーム存続を賭けた、前代未聞の投げ銭（スパチャ）対決。
相手は、フォロワー数も演出力も桁違いの人気モデルチーム。
勝敗を左右する“目玉”が必要だと、
佐伯は、なぜかことはに白羽の矢を立ててしまう。
素直で、頼まれると断れない性格のことはは、
流れに押されるまま配信に参加することに。
しかし当日、モデルチームの洗練された演出の前で、
配信初心者の彼女はなすすべもなく、
視聴者も投げ銭も次々と相手に流れていく。
追い詰められた佐伯が繰り出した“最後の一手”。
それは、
「今すぐ、これに着替えてくれ」という無茶な提案だった。
差し出された袋の中に入っていたのは、
露出度の高いバニーガール衣装。
戸惑い、拒みきれず、
配信と視線に包囲される中で、
ことはは“見られる側”として舞台に立つことになる。
本作は、
・断れない性格ゆえに巻き込まれていく展開
・衆人環視の中で高まる羞恥と緊張
・悪戯のように進行する撮影と晒し
といった要素を軸に、
「本番なし」でも強い背徳感を生み出す構成が特徴です。
露骨な行為ではなく、
視線・カメラ・配信空間が生み出すプレッシャーと、
少しずつ限界を越えていく心理描写に重点を置いた内容で、
羞恥系・晒し系ジャンルが好きな人に特に刺さる一作です。
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