あらすじ
浩史（ひろし）は進学の際に都心に引っ越し、一人暮らしを始める。
そこで、隣の部屋に住むクラスメートの女の子、城咲綾（しろさきあや）と出会い、恋人となる。
手を握るだけでドキドキしていた二人だが、綾の積極的なスキンシップにエッチの回数が増えていく。
隣同士の部屋で頻繁に会い、好きの気持ちが我慢できずエッチをしまくる。綾の真っすぐな愛情表現に戸惑いつつも楽しい日々を過ごしていた…。
ある日、テスト期間に入り、真剣にテストを受けるためにエッチを禁止し、勉強に励む。
禁欲のテスト後、再会した二人の抑えていた気持ちが爆発。
玄関からベッドまで、時間を忘れて激しく求め、愛し合う…。【収録内容】
収録内容:本文59P（漫画57P）
表紙カラー、本文モノクロ
JPEG形式性器修正は白ベタで行っています。
初体験の描写はありません。
作品レビュー
本作は、距離の近さがそのまま愛情の熱量になるタイプのいちゃラブ作品。
都心での一人暮らしを始めた主人公・浩史が、
隣室に住む同年代の女性・城咲綾と出会い、自然な流れで恋人関係になるところから物語は始まる。
最初は手を握るだけで胸が高鳴るような関係。
しかし、綾のまっすぐで積極的なスキンシップが、
二人の距離を少しずつ、確実に縮めていく。
“隣同士に住んでいる”という設定が効いていて、
会う理由も、離れられない理由も、とても現実的だ。
中盤で印象的なのは、
仕事や目標に集中するためにあえて距離を置く期間が描かれる点。
欲求を抑える選択が、
かえって相手への想いを鮮明にしていく構成は王道ながら完成度が高い。
抑制があるからこそ、再会の瞬間に感情が弾ける。
そしてクライマックス。
再会した二人が、
言葉よりも先に身体を求め合ってしまう流れは、
派手さよりも積み重ねた感情の必然として描かれており、
いちゃラブ好きにはたまらない展開だ。
全体を通して、
・不安や裏切りのない安心感
・積極的ヒロイン×戸惑い気味主人公の相性
・抑えてから解放する構成の気持ちよさ
がしっかり噛み合っている。
初体験や過度なドラマに頼らず、
「好きだから、離れられない」という一点で読ませ切るのは好印象。
甘さとエロさのバランスが非常に良い一冊だと感じた。
本文は約60ページ構成。
重い展開が苦手で、
純粋ないちゃラブR18を求めている人には、
安心しておすすめできる作品。
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