岸和田BASE 一軍女子の赤点回避に協力したら…1【岸和田BASE】
特進クラスの秀才・奥野英俊。教科書とペンだけが友達、そんな灰色の学生生活。でも、ある日突然その日常が「香水と笑い声」に染まる。「ねぇ、奥野って頭いいんでしょ? テスト、助けてよ〜♡」現れたのは、学園の太陽・羽鳥美保。金髪にピアス、でも笑うと子犬みたいに無邪気。勉強を教えるはずが、彼女の視線と距離の近さに理性が危険信号。机を挟んだ指先が触れるたび、香るシャンプーとリップの匂い。数式よりも心拍数が乱れる一週間。補習回避の瞬間、美保が笑って言った。「ありがと。ねぇ、でもまだ“お礼”してないじゃん?」そう言って彼女が家に押しかけてきた時――灰色の青春は、突然、鮮やかな熱に塗り替えられる。
