おぶせっしょん!のエロ漫画・同人誌

おぶせっしょん!

ナニが生えたハジメ【おぶせっしょん!】

本作は、サークルおぶせっしょん!による完全オリジナルふたなりシリーズの導入編。物語の主軸は、主人公・**坂本肇(はじめ)**の身に起こる“不可逆な変化”と、それをどう受け止め、どう折り合いをつけていくかという内面の揺らぎにあります。医療機関で告げられる診断は、身体的な変化だけでなく、価値観や自己認識まで揺さぶるもの。突然芽生える欲求、戸惑い、拒否感、そして否応なく押し寄せる感覚。本作はそれらを一気に消化するのではなく、**段階的に“受け入れていく過程”**を丁寧に描いている点が印象的です。特に評価したいのは、快楽を煽るよりも先に、「自分の身体が自分のものではなくなっていく感覚」を描こうとしているところ。恐怖と興味、嫌悪と安堵が入り混じる描写が、シリーズの“始まり”として非常に説得力を持っています。
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ナニが生えたハジメ2【おぶせっしょん!】

シリーズ続編となる本作は、“同じ変化を抱えた者同士が出会ってしまった必然”を軸に描かれる一冊。ふたなり化という共通の事情を抱えた肇と玲が、偶然の鉢合わせをきっかけに、否応なく距離を縮めていく展開が印象的です。導入の良さは、「一人で対処しようとしていた状況が、突然“二人の問題”になる」点。気まずさと安堵が同時に押し寄せる空気感が、二人の関係性を一気に現実的なものへ引き寄せます。その後の展開では、場所を移し、よりプライベートな空間へ。ここで描かれるのは、衝動や快楽だけではなく、同じ身体・同じ悩みを持つ者同士だからこそ成立する理解と甘え。フェチ要素を前面に出しながらも、関係性の積み重ねをきちんと感じさせる構成になっています。
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ナニが生えたハジメ3【おぶせっしょん!】

シリーズ第3作は、前作の“関係成立”を受けて、とにかく甘さ全振りで構成された一冊。ふたなり同士のセフレになったハジメとレイが、今回は外に出てデートを楽しみ、その延長で親密さを深めていく内容です。本作の良さは、「ふた同士で遊びに行ったら、きっとこうなる」という作者の想像を最初から最後まで丁寧に描き切っている点。無理な事件もトラブルもなく、視線や距離感、手が触れる瞬間のムズムズ感が積み重なっていきます。特に印象的なのは、人目を気にしながらも抑えきれない高揚感。公共の場と密室の境目で生まれる緊張が、二人の関係性をより“恋人寄り”に押し上げていく構成が心地いい。
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ナニが生えたハジメ4【おぶせっしょん!】

シリーズ第4作となる本作は、これまで以上に感情のねじれと主導権の奪い合いにフォーカスした内容になっています。主人公・ハジメは、気軽な関係としてレイと身体を重ねる日々を送っている。しかしその裏で、幼馴染の**愛花(まなか)**は、長年抱え続けてきた想いを静かに、しかし確実に歪ませていく。本作の見どころは、愛花が選んだ手段が「告白」でも「略奪」でもなく、相手の欲望そのものを管理し、選ばせるという点。媚薬、拘束、射精管理というギミックは、単なるフェチ要素に留まらず、「自分を選ばせたい」という執着心の象徴として機能しています。