ひとし由良 工場夜勤_大人の雄になったあの子に寝取られる話【ひとし由良】
タオとマモルは、身寄りのない施設で育ち、互いを支え合うようにして20歳で結婚した夫婦。6年目の今、工場の夜勤で淡々と働きながら、“家族”を作りたいタオと、踏み出せずにいるマモルの間に少しずつ小さな亀裂が生まれていた。「どうして…私だけがこんなに欲しがってるの?」そんなタオの寂しげなつぶやきが、胸に刺さる。そしてある日──過去を共有する“もう一人”が現れる。同じ施設育ちのコウジ。彼もまた、居場所をなくし、心に影を抱えたままこの工場に流れ着いたひとりの青年だった。
