藤鉄はるよ 女スパイ辱2【藤鉄はるよ】
「あの時の赤いドレス姿が忘れられない」――そんな歪んだ執着を向けられたのは、数々の企業不正を暴いてきた女スパイ・レイラ。彼女は巧妙に仕組まれた罠にかかり、ついに敵の手中に落ちてしまいます。鋭い判断力と度胸で修羅場をくぐり抜けてきたレイラも、完全に自由を封じられた状況では、思うように動くことができません。下卑た視線にさらされながら、これまで築いてきた“強いスパイとしての自分”が、少しずつ追い詰められていく――その極限状態での心理描写が、本作最大の見どころです。敵は準備された空間の中で、まるで獲物をいたぶるかのように、じわじわと精神を揺さぶっていきます。恐怖と怒り、抵抗と戸惑い。相反する感情が交錯する中で、レイラの内面が崩れていく過程は、単なるサスペンスを超えた“心理ドラマ”としても強い印象を残します。
