ヤンデレ

アマイ少女工房

きらいきらいゆるさない!〜いじめっこ処女ギャルがヤンデレ触手娘に逆襲されちゃう話〜【アマイ少女工房】

序盤は陰湿さと不穏さが前面に出る一方、物語が進むにつれて空気が反転していく“感情反転型”の一作。冒頭では、支配的だったギャルが立場を失い、嫉妬と孤立に追い詰められていく過程が丁寧に描かれ、感情の落差が強いフックとして機能しています。対する転入者のゆき子は、静かで可憐な第一印象とは裏腹に、内側に強烈な執着を秘めた存在。ホラー調の演出で正体が明かされる瞬間はインパクトがありつつ、単なる“逆襲”に終わらせず、関係性をねじ曲げて再構築していく流れが本作の核です。注目点は、支配と被支配が単純に入れ替わるのではなく、感情の主導権が揺れ動くところ。きらりの攻撃性が恐怖と戸惑いへ変わり、ゆき子の冷静さが独占欲と甘さへ滲んでいく。その変化が積み重なることで、最終的には“制裁”よりも“執着的な和解”に近い読後感へ着地します。ホラー風の導入に反して、中盤以降は感情密度の高い百合展開が中心。お互いの弱さや欲求をさらけ出しながら距離を詰めていく構成は、ヤンデレ要素が好きな読者ほど刺さるはずです。恐怖→混乱→依存という段階的な変化を楽しみたい人に向いた一冊。