くすりゆび キズナマリア【くすりゆび】
最初から「これはただの恋愛じゃない」って空気が漂ってる。ヒロインの語り口が、最初は淡々としてるんだけどどんどん“自分を削っていく”感じに変わっていって、読んでるこっちまで「大丈夫?この子…」って不安になるの。「配信もした。体も売った。」って短い言葉が重く突き刺さってくるし、“ちょっと乱暴な彼氏”って表現がどんどんエスカレートしていくのもゾワゾワ…。しかも本人は「彼が喜ぶならうれしい」って言ってて、自己否定のスパイラルにハマっていく過程がリアルで痛い。これね、えっちなシーンがあるというより“精神を削っていく”作品。だからこそ、ちょっとした台詞や仕草が救いになったり、逆に深い闇に沈んだりするギャップがすごい。
